特許出願前に、アイデアについて試作したほうが良いのか、迷う場合があります。ここでは、試作の必要性についてアドバイスします。

法律上は試作しないで特許出願することが可能

特許法では、特許出願前に試作を要求するルールは存在しません。従いまして、アイデアレベルの状態でも特許出願することができます。

試作しない場合、特許出願前にアイデアが「発明」か「単なる願望」か事前チェック

特許出願する「発明」は「具体的に実現できるもの」であることが要求されます(仮に試作しないとしても)。
従って「具体的に実現できない」アイデアは「単なる願望」と判断されて、特許出願しても審査で拒絶されます。
拒絶されるアイデアの事例としては「未来に移動するタイムマシン」です。この内容だけでは特許出願しても拒絶されます。実際に未来に移動できる技術説明が要求されます。

試作しなくても、アイデアのスケッチ(絵を描く)はメリット大

頭の中のアイデアを紙に具体的にスケッチすると、もっと良いアイデアが思いつくことが多々あります。

特許出願前に試作するメリット

もっと良いアイデアが思いつく可能性大

試作して実際に手に触れると、改良点がたくさん見つかります。この改良アイデアも、一緒に特許出願した方が良い場合があります。

技術的に成立するか否かを事前チェック

複雑なアイデアの場合、試作してみたら、実は技術的に成立しなかった、という場合があります。複雑なアイデアの場合、特許出願を無駄にしないためにも、試作することをお勧めします。

特許出願前に試作するデメリット

試作費用が掛かる

例えば、マシニングセンタ等の大型機械に関するアイデアの場合、試作費用も高額になります。しかし、最近は、ソフトウエアを利用した仮想シミュレーションによる動作確認や、3Dプリンタを利用した安価な試作も可能になってきましたので、工夫してみましょう。

試作待ちで特許出願のタイミングが遅れてしまう

特許出願の審査は「特許出願日」を基準に行われます。試作待ちで特許出願のタイミングが遅れてしまうと、競合他社に先に特許出願されてしまうリスクがあります。